こんにちは、ちえです。
ハロウィンといえば、顔をくりぬいたオレンジ色のかぼちゃ「ジャック・オー・ランタン」が象徴的な存在です。
玄関や窓辺に置かれ、夜になると中にキャンドルが灯されて不思議な雰囲気を醸し出します。
しかし「なぜハロウィンにかぼちゃを使うの?」「ジャック・オー・ランタンってどういう意味?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回のリサーチでは、ジャック・オー・ランタンの起源や由来、そこに込められた意味、さらには日本での広まり方まで詳しくご紹介します。
ジャック・オー・ランタンとは?
ジャック・オー・ランタン(Jack O’ Lantern)とは、かぼちゃをくりぬいて顔の形を作り、中にろうそくを灯したランタンのことを指します。
ハロウィンでは家の前やイベント会場に飾られ、魔除けや雰囲気作りに欠かせない存在です。
英語の「Jack O’ Lantern」は、直訳すると「ランタンを持ったジャック」という意味になります。
この「ジャック」という人物には、ある有名な伝説が残されています。
ジャック・オー・ランタンの伝説
ジャック・オー・ランタンの由来は、アイルランドやスコットランドに伝わる民話にあります。
登場するのは「けちでずる賢い男・ジャック」です。
1. ジャックと悪魔の取引
ある日、ジャックは酒場で悪魔と出会います。
悪魔はジャックの魂を奪おうとしますが、ジャックは機転を利かせて悪魔を騙し、魂を奪われないようにします。
代わりに「ジャックが死んでも地獄には落とさない」と約束させたといわれています。
2. ジャックの死後の運命
やがてジャックは寿命を迎えます。
しかし、生前の行いが悪かったため天国には行けません。
一方、地獄に行こうとしても、悪魔との約束により門前払いされてしまいます。
3. 永遠にさまよう魂
行く場所を失ったジャックは、暗い闇の中をさまよい続けることに。
そこで彼は悪魔から燃える石炭を渡されます。
ジャックはそれを中をくりぬいたカブに入れてランタンにし、今もなおこの世をさまよっていると伝えられています。
この伝説が「ジャック・オー・ランタン」の名前の由来です。
つまり、ジャック・オー・ランタンは「地獄にも天国にも行けず、カブのランタンを持ってさまようジャック」を表しているのです。
もともとは「カブ」で作られていた
実は、最初からかぼちゃが使われていたわけではありません。
アイルランドやスコットランドでは、ジャック・オー・ランタンをカブ(turnip)やビートなどの根菜で作っていました。
秋の収穫期にはたくさんのカブがあり、簡単にくりぬいてランタンを作れることから、魔除けとして家の前に飾る習慣が広がったのです。
アメリカで「かぼちゃ」が使われるようになった理由
アイルランド移民がアメリカに渡ると、同じようにランタンを作ろうとしました。
しかし、アメリカではカブよりもかぼちゃの方が豊富に収穫でき、大きくて柔らかいため加工がしやすいという利点がありました。
こうして、アメリカでは「ジャック・オー・ランタン=かぼちゃ」という形が定着し、やがて世界中に広まっていきます。
現在、ハロウィンの象徴としてかぼちゃが使われるのは、この文化的背景があるのです。
ジャック・オー・ランタンに込められた意味
ジャック・オー・ランタンには、次のような意味が込められています。
1.魔除けの役割
玄関や窓辺に飾ることで、悪霊を追い払うと信じられていました。
2.収穫祭の象徴
秋の実りを祝い、豊作に感謝する意味も込められています。
3.物語の教訓
伝説のジャックのように「ずる賢さや欲深さは行き場を失う」という戒めも含まれています。
日本でのジャック・オー・ランタン
日本では1980年代以降、ディズニーランドやテーマパークのイベントをきっかけにハロウィンが知られるようになり、ジャック・オー・ランタンも一緒に広まりました。
現在では、保育園や学校、ショッピングモールなどでもかぼちゃのランタンが飾られています。
特に日本では「魔除け」というよりも「かわいい飾り」「ハロウィンらしい雰囲気作り」として親しまれる傾向が強いです。
子どもに伝えるときの工夫
ジャック・オー・ランタンの伝説は少し怖い部分もあるため、子どもに話すときには表現を工夫するとよいでしょう。
● 優しく伝える例
「むかし、悪いことをしたジャックという人がいて、ランタンを持って歩いていたんだよ。そのランタンが、今のかぼちゃの飾りの始まりなんだ」
● 工作や遊びと一緒に
一緒に紙でジャック・オー・ランタンを作ったり、かぼちゃをくりぬいて飾ったりしながら話すと、子どもも楽しく理解できます。
ジャック・オー・ランタンの由来と起源|まとめ
ジャック・オー・ランタンは、アイルランドの伝説に登場する「ジャック」という人物が由来で、もともとはカブで作られていました。
アメリカに渡ってからはかぼちゃが使われるようになり、今では世界中でハロウィンの象徴となっています。
● 名前の由来は「ランタンを持つジャック」
● もとはカブ、アメリカでかぼちゃに変化
● 魔除けや収穫祭の意味が込められている
日本ではかわいい飾りとして広まりましたが、その背景にある伝説や意味を知ることで、ハロウィンをより深く楽しむことができます。
ジャック・オー・ランタンを作るときは、ただの装飾としてではなく「魔除け」や「伝説の物語」に思いを馳せながら楽しんでみてはいかがでしょうか。
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