こんにちは、ちえです。
7月7日といえば「七夕」。短冊に願いごとを書いて笹に飾るこの行事は、日本人にとってなじみ深い季節の風物詩です。
でも、ふと疑問に思ったことはありませんか？
「七夕っていつから日本で行われているの？」
「飾りにはどんな意味があるの？」
「そもそも七夕ってどこから来た行事？」
今回のリサーチでは、七夕の起源や由来、日本での歴史、飾りの意味、そして七夕に食べる伝統的な行事食についてご紹介します。
七夕の起源は中国から来た「乞巧奠（きこうでん）」
七夕のもとになったのは、中国の古代行事「乞巧奠（きこうでん）」です。
乞巧奠とは、織女星（こと座のベガ）にあやかって、女性たちが手芸や裁縫の上達を願う儀式。織物の名人とされる織女にちなんで、7月7日の夜、星に向かって願い事をする習慣がありました。
この行事が日本に伝わったのは、奈良時代（8世紀ごろ）とされています。つまり、七夕は1200年以上の歴史を持つ古い行事なのです。
日本での七夕の始まりは「棚機（たなばた）」
日本古来にも「棚機（たなばた）」という風習がありました。
これは、乙女が神様のために織物を織ってお供えし、豊作や厄除けを祈る儀式です。
中国から伝わった乞巧奠と、日本の棚機の風習が結びつき、今の七夕の原型となりました。
平安時代には、宮中で詩を詠む優雅な七夕行事が行われ、江戸時代になると庶民の間にも広がり、短冊に願いを書く風習が根付いていきました。
織姫と彦星のロマンチックな物語
七夕の物語といえば、織姫と彦星の伝説が有名ですよね。
天の川の両岸に住む織姫（ベガ）と彦星（アルタイル）は、天帝により結婚を許されたものの、仲が良すぎて仕事を怠けてしまい、年に一度、7月7日だけ会うことを許されたという話。
このロマンチックな物語が、七夕の夜に願いごとをする風習と重なり、現在の七夕の行事として根付いていったのです。
七夕の飾りの意味とは？
七夕といえば、笹の葉に色とりどりの飾りをつけるのが定番ですよね。
実はそれぞれの飾りにも、ちゃんと意味があるんです。
短冊（たんざく）
願いごとを書いて吊るすもの。もともとは「字が上手になりますように」など、学問や技芸の上達を願うものでした。
折り鶴
長寿を願う飾り。健康や家族の幸せを祈る意味があります。
網飾り
漁網をかたどったもので、豊作・大漁を願うもの。
巾着（きんちゃく）
金運アップの象徴。お金に困りませんようにという願いが込められています。
吹き流し
織姫の織り糸を表し、技術の上達や、悪いものを吹き飛ばす意味を持ちます。
飾りにはそれぞれ違った願いが込められていて、とても奥深いんですね。
七夕に食べる行事食とは？
七夕には、地域によってさまざまな「行事食」があります。以下は代表的なものです。
素麺（そうめん）
最も有名なのが、七夕に素麺を食べる習慣です。これは中国の伝説にちなんでいて、無病息災を祈って食べるようになったと言われています。
また、素麺を天の川に見立てて、織姫と彦星の再会に思いを馳せるという意味もあるそうです。
星型の食材を使った料理
最近では、オクラや星形にカットした野菜を使って、七夕らしい見た目の料理を楽しむ家庭も増えています。
星形のハンバーグやゼリーなど、子どもにも人気ですね。
七夕はどうやって過ごす？現代の楽しみ方
昔ながらの行事に思える七夕ですが、現代でもさまざまな形で楽しまれています。
● 保育園や小学校での短冊づくり
● 商業施設や地域での七夕まつり
● 笹を飾って家族で願いごとタイム
● 七夕スイーツや限定メニューを味わう
最近では「#七夕コーデ」「#七夕スイーツ」など、SNSでも七夕を楽しむ投稿が多く見られます。
行事としてだけでなく、家族や恋人と願いごとを共有する日としても素敵な時間になりますね。
まとめ｜七夕は1200年以上続く行事！
最後に、この記事のポイントを振り返ります。
● 七夕のルーツは中国の「乞巧奠（きこうでん）」
● 日本古来の「棚機（たなばた）」と融合してできた行事
● 奈良時代から行われ、平安・江戸を経て現在の形に
● 飾りには一つひとつ意味がある（学業、長寿、金運など）
● 行事食は素麺が有名で、無病息災を祈る
七夕はただの「願いごとの日」ではなく、自然や季節、文化への感謝を込めた伝統行事。
その背景を知ることで、今年の七夕がもっと特別なものになるはずです。
ぜひ、今年の7月7日は「1200年続く伝統」に思いを馳せながら、大切な人と星に願いを込めてみてはいかがでしょうか？
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