衣替えで洗濯せずに服を収納すると危険?防虫・防カビの正しい対策も解説

年間行事

季節の変わり目に行う「衣替え」。

クローゼットやタンスの中を整理して、次の季節に合わせた服を出し入れする大切な習慣です。

しかし、実は多くの人が見落としがちな注意点があります。
それは「服を洗濯せずにしまうこと」。

一見、数回しか着ていないから大丈夫と思いがちですが、洗わずに収納すると、カビや虫食い嫌な臭いなど思わぬトラブルを招く可能性があります。

今回のリサーチでは、なぜ洗ってからしまうことが重要なのか、その理由や対策について詳しく解説します。

服を洗わずにしまうと起こる問題

1. 汗や皮脂汚れが残って黄ばみの原因に

見た目にはきれいに見える服でも、実は汗や皮脂、ホコリなどの汚れが繊維に付着しています。

これを放置して収納すると、時間が経つにつれて酸化し、黄ばみや黒ずみの原因になります。

特に白いシャツやブラウスは、次のシーズンに出したときに「こんなに変色してた?」とショックを受けるケースが少なくありません。

2. カビの繁殖

湿気の多い日本の気候では、洗わずにしまった服に含まれる汗や湿気が原因で、カビが繁殖することがあります。

カビは黒い斑点として現れるだけでなく、強い臭いを発するため、一度ついてしまうと簡単には落とせません。

衣類全体に広がることもあり、クローゼット内にまで被害が及ぶ危険性があります。

3. 虫食いのリスク

衣類を食べる害虫として有名なのが「衣類害虫(イガやカツオブシムシの幼虫など)」。

これらは繊維そのものよりも、繊維に付着した皮脂や食べかす、汗の成分を好んで寄ってきます。

洗っていない服を収納してしまうと、虫の格好の餌場となり、次のシーズンに穴だらけの洋服を発見することになりかねません。

4. 嫌な臭いがこもる

洗っていない服を収納すると、汗や皮脂が酸化して独特の臭いを発するようになります。

さらにクローゼットの中にこもることで、ほかの服にまで移ってしまうこともあります。

せっかくきれいに収納しても、取り出したときに不快な臭いがするのは避けたいですよね。

どんな服でも洗濯してから収納すべき?

「数回しか着ていない服だから大丈夫では?」と思う人も多いですが、基本的にはすべての衣類を洗ってから収納するのがおすすめです。

理由は以下のとおりです。

1回着ただけでも汗はついている

見た目に汚れていなくても、体温や皮膚から出る汗は必ず繊維に吸収されています。

特に脇や首元などは汗がつきやすい部分です。

ほこりや花粉も付着している

外出した服には、気づかないうちに花粉や排気ガス、ホコリが付着しています。

そのまま収納すると、アレルギーの原因になることも。

着用していなくても湿気を吸っている

クローゼットにかけっぱなしにしていた服も、空気中の湿気やホコリを吸っている可能性があるため、一度クリーニングや洗濯をしてから収納するのが安心です。

洗えない衣類はどうすればいい?

ウールやシルクなど家庭で洗えない衣類もあります。

そういった場合は、以下の方法を検討しましょう。

クリーニングに出す

専門的に汚れを落とし、プレスまでしてもらえるので収納前に最適です。

防虫加工や汗抜き加工などオプションをつけるとより安心です。

衣類用ブラシやスチームでケア

軽い汚れやニオイなら、洋服ブラシでホコリを払ったり、スチームアイロンで蒸気をあてて除菌・消臭するのも効果的です。

消臭スプレーや除菌スプレーを活用

応急処置的ですが、どうしても洗えない場合に使うと多少の臭いや菌を抑えられます。

正しい収納方法とポイント

衣替えでは洗濯だけでなく、収納環境も重要です。

1. 完全に乾かしてから収納する

少しでも湿気が残っているとカビの原因になります。天日干しや陰干しでしっかり乾かしましょう。

2. 収納ケースは清潔にする

前シーズンのホコリや汚れが残っている場合は拭き掃除をしてから使用するのが安心です。

3. 防虫剤を活用する

衣類用の防虫剤を収納ケースやクローゼットに入れることで、害虫を予防できます。

ただし、防虫剤同士の種類を混ぜると化学反応を起こすことがあるので注意。

4. 風通しを意識する

詰め込みすぎず、通気性を確保することで湿気を防げます。

たまにクローゼットを開けて換気するのも効果的です。

衣替えで洗濯してから収納する重要性を理解しよう!

衣替えで「洗わずにしまう」のは見た目以上にリスクが高い行為です。

黄ばみや虫食い、カビ、嫌な臭いといったトラブルを避けるためには、必ず洗濯またはクリーニングをしてから収納しましょう。

さらに、乾燥や防虫、通気性など収納環境にも気を配ることで、大切な洋服を長く愛用できます。

衣替えは単なる季節の入れ替え作業ではなく、服を守るための大切なケアの時間です。

少し手間をかけるだけで、次のシーズンも気持ちよくお気に入りの服を着られるので、ぜひ実践してみてください。

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